【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】川を見守る男

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いつの頃からか、その河川敷には、
初老の男が立っていた。

 

日差しの強いの夏の日も。

 

雪のちらつく冬の寒い日も。

 

雨で増水した時には、
真っ先に役所に知らせた。

 

堤防は、一部決壊したが、
川沿いの住民の避難が早かったため、
人的被害はなかったそうだ。

 

川の水が、元の流れに戻るまで、
初老の男は、やはり1人、見守り続けた。

 

今日も初老の男は、
河川敷を見守り続ける。

 

数年前、行方不明になった妻の帰りを待つかのように。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初老の男は妻を殺して

河川敷に埋めている。

 

もし、雨で増水して、

表土まで出てきてしまったときには

発見される前に対応できるように

常に監視している。

 

『雨で増水した時には、
真っ先に役所に知らせた』

のは、常に監視しているのに、

通報しないと反対に怪しまれるため。

 

 

こうやって監視している初老の男は

これから死ぬまで監視をすることになるだろうが、

一体どんな気持ちで監視しているのだろうか…