取り返しのつかないことに気付いて、本当に後悔した。
学校に行く途中、秘密基地にしていた空家が取り壊されてるのを見た。
僕はよくこの空家でかくれんぼをして遊ぶ。
昨日もやったばかりなのに・・・。
少し悲しくなって僕は言った。
「もう、いいよ・・・」
【解説】
登場人物は「僕」とかくれんぼをしていた友人。
前半部が友人、
後半分が「僕」
『もういいよ・・・』は友人に見つけてもらえなくて
諦めて呟いた言葉。
『昨日もやったばかりなのに・・・』
『取り返しのつかないことに気付いて、本当に後悔した。
学校に行く途中、秘密基地にしていた空家が取り壊されてるのを見た』
昨日もやったばかりなのに、
学校に行く途中(朝)に取り壊されていたということは、
かくれんぼをしているときに取り壊しが始まった可能性が高い。
となると、友人は取り壊しに気づき
「僕」を置いてそのまま逃げたが、
「僕」はそのまま隠れ続けていた。
友人に見つけてもらえず、
取り壊しに気付いた時にはすでに遅くて、
「もういいよ・・・」と諦めた。
なので、『僕』はこの取り壊しにより
すでに死んでしまっている?
そして、友人は空家が取り壊されているのを見て後悔しているが、
そこに「『僕』がその場にい続けた証拠」を見つけてしまったのではないだろうか…?
「きっと『僕』も取り壊しに気付いて逃げているはずだよね」
と思うようにしていたものの、
『僕』は逃げることができなかった。
きちんと見つけて一緒に逃げることで
こんなことは起こらなかったのではないかと…