占い師「いいですか、これから私の言うことを聞いてください!
つらいとは思いますが救いの手を差し伸べてはいけません」
占い師は水晶玉に未来を移した。
そして見せた。
漁師は青ざめた顔でその場を離れ、
子供たちの群れを見て身体を震わせて逃げ出した。
子供たちの中心には泣いているカメがいた。
【解説】
占い師に占ってもらった漁師は浦島太郎。
水晶玉に映し出された未来には、
カメを助けることで竜宮城に連れていかれ、
玉手箱を開けたことで老人になってしまうことを知ったため、
そんなことにはならないようにカメを助けずに逃げ出した。
しかし、老人になるのが嫌であれば、
玉手箱を開けなければ良い話であり…
時が経ちすぎているのが嫌だったのだろうか?
今回の内容だと、
『救いの手を差し伸べてはいけません』
と書かれているため、
このような解釈になるが、
仮にこのように書かれておらず、
『漁師は青ざめた顔でその場を離れ、
子供たちの群れを見て身体を震わせて逃げ出した。
子供たちの中心には泣いているカメがいた。』
ということが、水晶玉に映し出され、
「絶対に助けなさい!」
ということだったら…と考えてしまった。
絶対に助けなさい、となった場合は、
いじめられているカメに手を差し伸べなかったことで、
カメが浦島太郎に復讐しに来ることになり、
そのカメに浦島太郎が殺されてしまう、
という物語が頭に浮かんでしまい
それはそれで怖いと思ってしまった。
しかも、カメが
「『浦島太郎』の内容が変わってしまうではないか…」
というメタ発言をしながらだとなお怖い…。