【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】スイカ割り

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今日は念願のスイカ割りだ。


仕事で多忙な日々が続いていたが、有給休暇を取って正解だった。

 

俺は今日一個買ってきたスイカを用意し、目隠をした状態で棒を構えた。

 

息子と妻が期待した目で見ている。

 

俺は棒を思いっきり振った

 

「パカァァァン」

 

どうやら粉々に砕けたようだ

 

息子に男らしい姿を見せたのは何年ぶりだろう。

 

俺は棒を振りかぶり、思いっきり振った

 

「パカァァァン」

 

今度もスイカは粉々に砕けたようだ

 

俺が楽しんでいる間に息子が眠ってしまったようだ。

 

今日は本当に楽しい一日だった。

 

俺は散らばったスイカを片付けた後に棒を振りかぶった。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

『目隠をした状態で棒を構えた。』

と目を隠したはずなのに

『息子と妻が期待した目で見ている。』

と見えているようだ。

 

しかも、

『今日一個買ってきたスイカ』

とスイカは一個のはずなのに、

『パカァァァン』

という音が二回になっている。

 

一回目の音は

『息子に男らしい姿を見せたのは何年ぶりだろう。』

からおそらく妻を

 

二回目の音は

『俺が楽しんでいる間に息子が眠ってしまったようだ。』

からおそらく息子を粉々にしたのだろう。

 

『今度もスイカは粉々に砕けたようだ』

ということから同じ『スイカ』のこと。

 

つまり、一個しかない本当の『スイカ』ではないだろう。

 

ということは、最後に

『俺は散らばったスイカを片付けた後に棒を振りかぶった。』

これが本当のスイカを割ろうとしたのだろうか?

 

もしかしたら、一回目の音は本当のスイカを割った音で、

最後に振りかぶったのは妻に対してかもしれないが、

 

『今度もスイカは粉々に砕けたようだ』

と『今度も』と同一視しているのがやはり気になる。

 

最後は『スイカ割りをしていただけなのに…』とでも

供述するつもりだったのだろうか?

 

それでまかり通ると思っていたのであれば、

それはそれで怖い話かもしれない…。