今、俺達は有名な心霊スポットに来ている。
心霊スポットと言っても
森に小さな祠がある簡素なものだ。
がしかし、ここは
夕方には既に真っ暗になる
かなりいい雰囲気の場所だった。
今日は肝試しに来ているがメンツは
俺『大地』
幼なじみの『瑞希』
高校の部活で仲良くなった『華佳』
中高同じ学校の『頼人』
華佳「よし、じゃあさっそく行くとしますか!」
瑞希「やっぱり怖いね」
俺「なに?ビビってんの?」
頼人「マジかよ(笑)だせー(笑)」
瑞希「うっさい!」
華佳「はいはい、行きますよ~」
くじ引きで俺は瑞希と組む事になった。
俺「じゃあ行くか」
瑞希「うん!楽しみ」
…しばらく二人の足音だけが響いた…
そして祠に着いた。
祠には皿が四つあり、
「土」「水」「花」「蝋燭」が入っていた。
瑞希「何もなかったね(笑)」
俺「じゃ、帰りますか」
その時供えてあった水がこぼれた。
瑞希「なんか苦しい…」
瑞希はいきなり苦しみだした。
俺「瑞希?瑞希!どうした?大丈夫か?」
瑞希は事切れた。
俺「ヤバい…」
俺はただただ走った。
…その頃
華佳「二人とも遅いからもう行かない?」
頼人「そうだね」
…しばらくして祠についた。
祠には「花」と「蝋燭」と「土」が供えてあり、
水がこぼれた跡があった。
頼人「何もねーな(笑)」
華佳「そだね(笑)てかこの皿なんだろ?」
華佳が皿に触った瞬間
土の入った皿が割れた。
…ドサッ
頼人「何やってんだよ!ヤベーッて!」
華佳「待って!手引っ張らないで!」
その時華佳の手が蝋燭の入った皿に触れ、割れた。
頼人「ウッ…」
ドサッ…
華佳「ねぇ頼人?…イヤー!」
ザッザッザッ…
「!!!」
華佳は、祠に隠れようとして石につまずき
花の入った皿を割ってしまった。
華佳「イヤー!!あっ…」
次の日地元紙の一面には
「有名心霊スポットで高校生四人死亡」
と言う見出しが踊った。
【解説】
自分の名前と関係があるものが壊れると死んでしまう。
土→大地
水→瑞希
花→華佳
蝋燭→頼人(らいと)
皿は誰かが用意したのか、
それともその場にあったのか…
誰かが肝試しのために用意のであれば、
それらを持ってくるように誘導されていたのかもしれないし、
最初からその場にあったのであれば、
恐ろしいことこの上ない。