オレと友人、石田大紀は
よく山へキノコ狩りへ向かう。
きょうもいつもの山へいく予定にしている。
オレ「準備万端っと」
石「じゃあ、行くか」
オレらはこの山についてはよく知ってるし、
知らないことなんてないと思っていた…
石「おい、こんなところに
真っ赤で棒みたいな形したキノコが生えてるぜ」
オレ「新種か?図鑑には乗ってない…」
そのキノコは群生しており
オレらは数本持ち帰って
専門家に鑑定を依頼することにした。
その後もキノコ狩りを続け山を降りる。
だが… さっきから手がおかしい。
まるて火傷したかのように熱く、
真っ赤なのだ。
――先に症状が現れたのは石田の方だった。
突然倒れ、呼吸困難。
声をかけるまもなくオレまで意識が遠退く…
…ンタケですね。
最後に聞いた声は、
神かもしれないし、悪霊だったかもしれない。
【解説】
語り手たちが採ったキノコは
カエンタケ。
カエンタケは猛毒キノコで
食べると死に至る可能性がある。
さらに手で触るだけで
皮膚がただれるという恐ろしいキノコ。
キノコは毒があるものもあるし、
専門家に任せるのが一番。