【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】帰宅後

スポンサーリンク

私が高校から家に帰ると
まだ誰も帰ってなかった。

 

きちんと鍵を掛けてから
鞄を置きに自分の部屋に戻った。

 

リビングへ行こう、と思い、
部屋のドアを開けようとしたが開かない。

 

正確に言うとドアノブが回らない。

 

まるで誰かが向こう側で
ドアノブを握りしめているかのように。

 

部屋のドアは
鍵も何もついていない。

 

開かないはずはない。

 

単に壊れたのかもしれないが
それよりも先に、
「向こう側に誰かいる」
という発想が出てきてしまった。

 

…怖い。

 

壊れているにしても、
部屋から出られないのは困る。

 

幸い、私の部屋は一階で窓もある。

 

私はとりあいず携帯を持って
窓から外に出た。

 

表に回ると、
ちょうどお母さんが帰宅していた。

 

「お母さん!部屋のドアが!もしかしたら人が…」

 

改めて話そうとすると、
自分でも突飛な思いつきだと安心より先に
恥ずかしさが出てきた。

 

案の定、お母さんに笑われた。

 

私の部屋に行くと
お母さんは平気でドアノブを回す。

 

ガチャ、ガチャと少しひっかかる感じだが、
ドアは開いた。

 

「ほら、やっぱり思いこみよ。古い家だからね~」

 

改めてお母さんは私の怖がりっぷりをおかしがった。

 

怖かったから仕方ないじゃん!

 


私は恥ずかしさで顔が火照ったので、
窓の鍵を開けて風に当たった。

 

まだ明るいから、幽霊も変質者も出ないよね!

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

語り手は窓から出たはずなのに

窓の鍵を開けている。

 

つまり、

何者かが本当に侵入していて、

きっと今も部屋の中に息を潜めている。

 

 

果たして、

語り手はこの後

どうなってしまうのだろうか…?