ある日俺は殺された。
しかし、ただでは死にたくない。
ダイイングメッセージをどうにかして……
ハサミで
はらを、いや、
お腹を
刺されたんや
こんなにも
さっくりと
ころされてしまうのか
もうれつに痛い
こんなにもいたいのか
[1、1、1、6、4、1、3、3、7]
誰か分かってくれ……
バタッ……
数日後犯人は逮捕された。
逮捕されたのはなんと……
【解説】
『1、1、1、6、4、1、3、3、7』
は、1行ずつ、読んで欲しい○文字目を表している。
そのため、
「ハはおやにさされた」
つまり、
「母親に刺された」
となる。
よって、逮捕されたのは母親。
死ぬ間際にここまでの文字数と
考えが浮かぶのってすごいと思ってしまう…。
ハサミで刺されたというのを読んで、
閉じたハサミで刺した後に、
ハサミを開いたイメージをしてしまい、
包丁よりも恐ろしい凶器ではないだろうかと思ってしまった…