とあるホテルで事件が起こりました。
某大学の松田教授が殺されていたのです。
財布や時計、ノートパソコンなどの貴重品がそのままであったため、
物取りの犯行でないことはすぐに解りました。
そして司法解剖の結果、睡眠薬が検出されたのと、
首にうっ血した跡があり、さらに抵抗した様子もないことから、
眠らされた上で絞殺された、ということが解りました。
捜査の結果、
アリバイと怨恨の有無から容疑者が二人にしぼられました。
一人は加藤道孝という助教授で、
自分の論文を松田教授に奪われ、
発表されたことに恨みを持っていました。
もう一人は坂下智樹という、
松田教授が勤める大学の学生で、
就職が内定していたにもかかわらず松田教授に単位をもらえず、
留年が決定して内定を取り消されたことに恨みを持っていました。
無論どちらも犯行を否認しています。
そんな中、大学の松田教授のパソコンに、
一通のメールが届いているのが発見されました。
内容は
『21+45+13+72+42+41+21』
どうやら暗号のようです。
この暗号によって導かれた犯人を逮捕し、
もう一方は家へ帰しました。
【解説】
『21+45+13+72+42+41+21』
はトグル入力で
「かとうみちたか」
となる。
つまり、加藤道孝のこと。
そのため、加藤道孝を逮捕した。
しかし、眠らされたまま抵抗の余地なく殺されたので、
松田教授は犯人の顔を見ていない。
そのため、これは犯人が残したものとなる。
つまり、加藤さんを逮捕したものの、
殺人犯は野放しにしてしまった。
殺人犯は坂下智樹か…?