俺はある国のスパイだ。
この国では極秘にある薬の研究がされている。
その薬とは、
飲めば誰でもどんなものもすり抜ける事の出来る薬だ。
俺はその研究に助手としてきた。
そして、やっと薬が完成したのだ。
俺は薬を片手に、
その場から離れようとしたら、
博士に見つかった。
博士「なにをしておる」
俺「今までお世話になったがこれは貰うぜ」
博士「やめておけ、
外には無数の護衛がおる、死ぬぞ」
俺は手にした薬を飲み、
博士に銃を向けた。
俺「なんの為の薬だ。
俺が薬を飲めば弾丸などすり抜けるだろ。
博士、最後に言いたい事はあるか?」
博士「その薬は、完璧だがそこが弱点だ」
俺「完璧とは弱点の無いことだろ。
意味のわからないことを言うな」
その時博士はおもむろに笑いこう言った。
博士「そろそろ薬が廻ってきたようじゃな」
急に浮力に似たものを感じた。
この時俺は確信した。
悶え苦しみ死ぬと。
【解説】
『浮力に似たもの』
→ 宇宙空間に似たもの
『悶え苦しみ死ぬ』
→ 呼吸困難で死ぬ
薬のせいで吸ったはずの酸素が敗に留まらず
通り抜けてこのような状態に…