【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】若き芸術家

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若き芸術家は悩んでいた。

 

数ある作品を世に出してきたが
どれも満足する作品を作ることは
出来ていなかった。

 

リアリティーが足りない…

 

よりリアルを求めると駄目になる。

 

ある日気分転換に街にでた彼は、
ある物を見つけた。

 

これは…動物の…

 

彼は脳内に衝撃が走った。

 

急いで家へと帰り息があがる中
妻へこう切り出した。

 

モデルになってくれないか…

 


数ヵ月後

 

記者:この度は国王賞おめでとうございます。
私も拝見しましたが素晴らしい作品ですね。
貴方の奥様をモデルにした作品のようですが
作品を作り始めた頃からその奥様が行方知れずとか…
どちらに行かれたのでしょうか…

 

芸術家:…そこにいますよ。それより貴方モデルに…

 

なりませんか?

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

若き芸術家が町で見たものは

動物の剥製であった。

 

生きているかのようなリアリティーがある剥製は

若き芸術家の求めているものと合致したのだろう。

 

すぐに妻にモデルを頼み、

妻自身を剥製として作り上げた。

 

そして、今度は記者が狙われている…

 

 

若き芸術家としたら作品が全てなのだろうか…

 

となると、

人を剥製にすることに

心を傷めることはないだろう。

 

作品のためならどんなことでもする

この若き芸術家は本当に恐ろしい…

 

しかし、そこまでのこだわりがないと

アーティストとしてやっていけないのかもしれない…