今日はわたしの妹をしょうかいします。
名前はミカちゃん!
大好きな妹は、
いつもわたしのとなりにいてくれる。
おままごとだっておすな遊びだっていつもいっしょなの♪
でも本当は、ちがつながってないんだって。
なんでだろう?
こんなに仲良しなのに...
あれ?そういえば
わたしが手をにぎっても、にぎりかえしてくれないし
なにを話してもいつもニコニコしてる。
好きなのかキライなのかわからないんだよね...
でも、ミカちゃんをお家にのこしてあそびに行っちゃったとき
いつの間にかとなりでちょこんてすわってた。
いつもの公えんであそんでたからわかったのかなぁ。
今日もいっしょにおねんねしようね!
明日はかみをきってあげる。
ミカちゃん、かみのびるの早いんだから~(^з^)
でもママが言ってたの。
「そんなもの早く捨ててしまいなさい!」
って...
なんであんなにこわいお顔してたんだろう?
【解説】
語り手の妹は人間ではなく人形。
人形であるにも関わらず、
『いつの間にかとなりでちょこんてすわってた』
とか
『かみのびるの早い』
とか…
そりゃお母さんも
『そんなもの早く捨ててしまいなさい!』
って言いたくなるだろう。
ただ、人形を妹と思い込んでいる語り手もちょっと怖い…
過去に一体何があったのだろうか?