大型長距離運送トラックを運転している男は、
連日の配送で寝る間も無く、疲労しきっていた。
運送業界は厳しくなる一方で、
家族を養っている身の男は、
疲労した体に鞭を打ち日々働いていた。
ある日、とうとう限界を迎えた男は、
配送途中に居眠りをしてしまい、
信号待ちをしていた同業者の大型トラックに衝突してしまった。
完全に前のトラックにめり込む事故を、
男は起こしてしまったのだ。
奇跡的にもケガ一つ負わなかった男は、
追突してしまった前のトラックの運転手の元に駆け寄った。
男『申し訳ございませんでしたっ!!
お怪我はありませんかっ!?』
前のトラックの男は、
不幸中の幸いにも怪我は無いと言った。
それを聞いて男は安堵した。
しばらくして、警察とレッカー車がやってきた。
男は過失運転致死罪で逮捕された。
【解説】
レッカー車が大型トラックを引き離すと、
そこには原型を留めていないくらい潰れた車が
もう一台挟まっていた。
そのため、語り手は
過失運転致死罪で逮捕された。
…居眠り運転はやめましょう…
運転している時にトラックに挟まれるのは
威圧感があって正直怖い…