少年はある日山へ出かけ悪魔に出会いました
悪魔はお前を殺すと言いました。
悪魔はただ殺すのではかわいそうなので、
死に方を選ばせてやると言いました
悪魔は
「今からお前が真実のことを言えば切って殺す、
嘘を言えば殴って殺すといいました」
あくる日少年は無事山から戻ってきました。
【解説】
少年は
「俺は殴り殺される」
と言った。
もしこの言葉通り、悪魔が少年を殴り殺したとしたら、
この言葉は真実なので悪魔は『切って殺す』必要があった。
逆に殴り殺す以外の方法で殺したら、少年の発言は嘘となり、
少年を『殴って殺す』必要があった。
どちらにしても矛盾が生じてしまうので、
悪魔はどうしようもできず、
少年を無事に解放した。
律儀な悪魔だなぁ…
最初は「ずっと黙っている」と考えたけど、
黙っていたら殺されないだけで
悪魔としてはずっと言葉を待っている状態に。
なので、解放されることはない。
悪魔にじっと見られている状況を想像すると
それこそ生き地獄のように感じてしまいそうだ…