【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】義兄弟

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その子供たちは施設で出会った、
男の子二人、女の子一人。

 

三人は協力し合って
いつの間にか義兄弟になった。

 

その三人が成長して
長男に当たる少年に好きな人ができた、
二人もそれを応援していた。

 

ところがその女性はとんでもない女で
「島田」という男と肉体関係を持っており
長男を弄んでいたのだ。

 

しかも自分の身の上の不幸を偽り
彼から金を搾り取った挙句
「吉田」という男に殺させた・・・

 

「ストーカーがいるから殺して」
といって駅のホームから突き落とさせたのだ。

 

その女の名は「水谷」調べ上げた二人は
義兄の敵を打つことを近い、
手始めに「吉田」を
駅のホームから同じように突き飛ばして殺した。

 

その後、義妹が
「水谷」と「島田」の筆跡を上手く真似して作った偽手紙で
二人をおびき寄せた。

 

であった二人は困惑している。

 

二番目の義兄がキーをまわしてエンジンをかけると
勢いよく二人めがけて突っ込んでいった・・・・。

 


「警部、こりゃひどいですね・・ぐちゃぐちゃですよ」

 

「女のほうは首が飛んでいるな」

 

防波堤の上は肉塊と血の海でひどい有様で
青く澄んだ空や海とは真逆の地獄絵図だった。

 

「大きな義兄さん喜んでくれるかな?」

 

「当たり前さ!」

 

「でも義兄さん、よくあんなこと出来たね、凄いわ!」

 

「何のためにスタントマンの仕事に就いたと思っているんだ」

 

「さ、大きな義兄さんのためにお墓にお花を添えに行きましょう」

 

「そうだな」

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

血は繋がっていないが

仲の良かった三兄弟。

 

しかし、長兄は殺されてしまった。

 

その相手が下記の3人。

 

「水谷」=長兄を騙した女

「島田」=水谷の男

「吉田」=長兄を殺した男

 

残った二人は長兄の復讐として、

この三人を殺した。

 

最後の会話は残った義兄と義妹の会話。

 

防波堤の無残な死体が「水谷」と「島田」

 

『二番目の義兄がキーをまわしてエンジンをかけると
勢いよく二人めがけて突っ込んでいった・・・・。』

とあるが、防波堤は車では入れない。

 

にも関わらず、

キーをまわしてエンジンをかけて

突っ込んでいったところを見ると、

義兄はモーターボードといったものを使ったのだろう。

 

義兄はスタントマンになって

モーターボードを使いこなせるようになっていた。

 

二人を人気のない防波堤に呼び寄せたのは

モーターボードで二人を轢くため。

 

このような殺し方をしたのも

警察が調べるのを困難にするためだろう。

 

 

ただ、モーターボートで轢き殺したとなると、

交通事故のような形で見られるはず。

 

しかし、防波堤に車は入れない。

 

となると、

モーターボートで轢き殺したと警察が気付き、

モーターボートを運転できるもの、

そして、被害者との関係性を調べ上げられると

長兄との関係から

容疑者として義兄が浮上するのではないだろうか?

 

それともあくまで施設で出会った義兄弟。

 

義兄弟の関係性が見えてこず、

足取りを掴めないのだろうか?

 

少し気になってしまったところである。