私は小学校2年生の女子。
ルールはかならず守るいい子だ。
ところが、とあるルールを守れなくて、
今は苦しんでいる。
「給食は、アレルギー以外、
好き嫌いなどで減らしたり残したりせず、
全員必ず同じ量を食べきること。
おかわりはいくらでもOKだが、
減らすことは許さない。」
これである。
私は沢山は食べられないし、
食べるのが遅い方なのだ。
先生にいつも
「どうしてそんなに食べるのがいつも遅いの!」
と叱られて辛い。
クラスのみんなは、そんな私を気にかけて、
「牛乳で流し込めばいい」
など速く食べるコツを色々教えてくれた。
しかしある時、
私は自己流で速く食べるコツをつかんだ。
そうしたら先生は見直して可愛がってくれるし、
給食は楽しいし、みんなも見直して輪に入れてくれて、いいことづくめ。
私はここ最近、給食のち
みんなと一緒に昼休みに外で走り回って遊んで、
お掃除している。
「しかし、どうやって食べるの速くなったの?」
「口を大きく開けるのがコツだよ。拳が入るくらいにね。」
手の甲の赤い跡は、私の努力の勲章である。
【解説】
『手の甲の赤い跡は、私の努力の勲章である』
これは吐きダコのこと。
給食を食べた後、
すぐに吐きに行っていた。
なので、
『私はここ最近、給食のち
みんなと一緒に昼休みに外で走り回って遊んで、
お掃除している。』
と、外を走り回っている。
とはいえ、吐き癖は辛いものだと思うのだが…
語り手は
『給食は楽しいし』
と言っていることが不可解。
吐くこともまた一つの楽しみとなっているのだろうか…