一人の男が山に入って迷ってしまった。
実は
「最近花を摘みに行った子供たちが行方不明になった」
捜索依頼を受けて来たのだが、自分が迷った・・。
しかし、ひとつの山小屋を見つけた。
小屋にいたのは一人の老婆。
老婆は、もう何年も小屋から出ていないので
「客が来た」
と喜んで台所に行った。
壁にはきれいな色とりどりの花が飾られている。
老婆は男に肉入りのスープを渡した。
それを見た男はいきなり老婆を隠し持っていたナイフで刺した。
その行動が正しかったことは
後に仲間が来たことで明らかになった。
【解説】
『老婆は、もう何年も小屋から出ていない』
のに、
『壁にはきれいな色とりどりの花が飾られている』
この花はどこで手に入れた?
『最近花を摘みに行った子供たちが行方不明になった』
とのことなので、
花はこの子供たちのもの。
『老婆は男に肉入りのスープを渡した』
この材料は子供たち。
という考えに至り、
老婆をナイフで刺したのだろうが…
あくまでもそのように考えただけで
確証はなかったはず。
にも関わらず、老婆を刺した。
老婆がこの事件に関与していなかったら
この男は善良な老婆を刺したことになる。
とはいえ、今だったら通販でお花も手に入れられるだろうが、
この時代はそういうわけでもなかったのだろう(どういう時代かはわからないが)
しかし、相手が犯人だからと
いきなりナイフで刺したのは良いのだろうか…?
ナイフで刺さずにとりあえず拘束するという手もあったと思うのだが…
この男に狂気的な一面があるように見えてしまう。