うちの親戚の叔父さんが亡くなった
家族と共に親戚の家に・・・。
険悪な雰囲気になった
叔父さんには愛人がいて葬儀に来ていた
誰も何も言わないけど。
しかも彼女のお腹には赤ちゃんが・・・・しかも三ヶ月目。
ここの地方は日本では珍しい火葬ではなく土葬である、
衛生面で注意されてはいるが
「風習」と言ってしまえばそれまで、
愛人も交えてのひどく重たいお通夜になった。
が、翌日すっきりした感じになった、愛人がいないのだ。
「どこに行ったの?」
なんて叔母さんや従兄弟、親戚一同に聞ける訳が無い。
そんな中いよいよ柩を埋めることになったが、
結構大げさで、4~5人ぐらいで
大き目の棺を神輿のように担ぎ上げて深い穴に埋める。
その瞬間、気のせいか親戚一同が
やけにすっきりした顔をしているのが印象的だった。
愛人はあきらめたのだろう、遺産問題とかややこしくなりそうだし。
まぁ、無事に葬式がすんでよかった。
【解説】
愛人を全く動けず、声も出せない状態、
もしくは愛人を殺して、
親族一同で叔父の棺の中に入れた。
わざわざ火葬ではなく土葬と言っていることから、
殺さずに動けず、声も出せない状態にした可能性が高い。
叔父と一緒に土の中で死を待ち続ける恐怖を
与えたかった親戚一同と考えると非常に怖い…。
棺が大きいのは前もって愛人の入る分も確保してからだろう。
4~5人で運んだのは、
やはり二人分は重いから。
あとはもしかしたら親戚一同で制裁を加えた、
という一体感が欲しかったのかもしれない。
知らないのはおそらく語り手だけだろう。