各国の親交を深めるための食事会が
某高級ホテルのビュッフェを借り切って行われ
国際色豊かな料理が並べられた。
にぎやかに会食は行われたが悲劇が起きた。
国際テロ組織の一味の一人がホテルマンとして乗り込んでおり
毒を盛っていたのだ。
ほとんどのVIPが死ぬか重症で大騒ぎになった。
唯一某国の姫が助かったが彼女はテロの一味ではないことは明らかだった。
「諸君よくやった!やはり我らの神は見ておられる」
「しかしわが国の姫がいたことには肝が冷えました」
「安心しろ姫も信心深い、おろかな真似はせん!」
「あれに毒を盛った甲斐がありましたね」
【解説】
『あれに毒を盛った』
あれ、とは何かわからないが、
『やはり我らの神は見ておられる』
『姫も信心深い』
という言葉から、とある宗教であろう。
宗教によっては豚を食べてはいけないなど、
『食のタブー』がある。
信心深い人は食べることがないため、
安心して犯行を行えたのだろう。
しかし、唯一残ったのが姫だけとか
何に仕込んだのだろうか…?
たくさんの人が集まる場、しかもビュッフェであれば、
食べることよりも話すことに集中したりもするだろう。
また、
「好き嫌い」
「ダイエット」
「健康のための食事制限」
といったものも出てくるはずである。
にも関わらず、姫以外は口にしている。
果たしてこの食べ物が何なのか、
非常に気になるところである。