生活に疲れ、もう生きてくのがイヤになったので死ぬ事にした。
だが一人で死ぬのは寂しいのでネットで募集した。
割と近くに住む人が応募してきた。
約束の時間に集合場所についた。
お互いの遺書を読む事になるとは思わなかった。
【解説】
『お互いの遺書を読む事になるとは思わなかった。』
から、自分と繋がりのある人が来たと思われる。
友達であれば『遺書』を読むこと自体がないはずなので、
来たのは親族と思われる。
『割と近くに住む人が応募してきた。』
語り手が何歳かはわからないが、
従兄弟が来たと考えれば、
相手の住所を正確に知らなくてもおかしくはない。
親族に『自殺をする』と知られたときは、
申し訳なさが募ると思う。
語り手は心臓が飛び出るくらい驚いたであろう。
それにしても…親族、知り合いがこの自殺の場に来たのであれば、
自殺をやめよう!と思ってもらいたいところであるが、
そう考えるのもなかなか難しいことなのだろうか…。
そこまでの決意をまた別のところに向けてほしいと思う。