ある家にシンデレラという娘がいた。
シンデレラは小柄で可愛らしい女の子で、
ブロンドの長い髪は彼女の密かな自慢だった。
そんなシンデレラは、
継母とその娘たちにいつも虐げられて暮らしていた。
ある日、
シンデレラの家にお城から舞踏会への招待状が届いた。
勿論シンデレラは行かせてもらえるはずもなかったが、
継母と二人の姉はとても喜んだ。
ところが招待状をよくよく読むと、
出席できるのは一人だけと記されている。
この日から仲の良かった継母と姉達は、
誰が出席するのかで毎日言い争いを繰り返していた。
蚊帳の外なシンデレラは、
変わらず炊事・洗濯・掃除に励む毎日だった。
ところが、お城の舞踏会が明日に迫った夜、
食事をしていた継母と姉達が
次々と悶えながら息を引き取ったのである。
思いがけず舞踏会へいける事になったシンデレラは困った。
「私には着て行く服も靴も、乗る馬車もないわ」
すると突然、
目の前に黒髪をなびかせた魔女が現れるなり杖を振り、
目の前にドレスとガラスの靴とかぼちゃの馬車を用意してみせた。
お城に着いたシンデレラは、
憧れの王子様を見るだけにとどまらず、
なんと一緒にダンスを踊る機会にも恵まれた。
楽しい時間はすぐに終わりに近づいてしまった。
12時。。魔法の解けてしまう時間だ。
帰り際、
「姫君、なんて美しいんだ。名前を教えてくれないかい?」
そう王子様に言われ一瞬戸惑うも、
シンデレラと名乗り走ってお城を後にした。
ガラスの靴を片方落として。。
後日、
落ちていた靴と名前を手がかりに王子様はシンデレラを探し当てた。
「やっと見つけた、シンデレラ!
その漆黒の黒髪、見間違うはずがない!!」
王子様はシンデレラを城に連れ帰り、
二人は幸せに暮らしましたとさ。
【解説】
魔女はシンデレラを殺して
自分がなりすまして舞踏会に参加した。
そのため、ブロンドの髪ではなく、
漆黒の黒髪になっている。
ちなみに継母と二人の姉は
シンデレラに殺されている。
そのため、シンデレラは
舞踏会に参加できるようになっていた。
登場人物がみんな怖い…。