【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】渡り廊下

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目を開くと真っ暗だった。

 

そこにいるのが躊躇われて
ぼくはただ走った。

 

走る度に嫌な音がが背を這う。

 

とても近くで気味の悪い笑い声が聴こえる。

 

『こんばんは、ぼうや』

 

それは最近テレビを賑わせている殺人鬼だった。

 


夢を見た。

 

薄暗い教室。

 

ニュースであんな事言ってるから、
夢に出て来たんだと安堵して急いで帰る。

 

ショートカットのために渡り廊下を歩く。

 

そういえば耐震工事で工事中だったんだな。

 

月の光もシートに遮られてる。

 


―――グチャ

 


それは背を這うような嫌な音だった。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の一文から最初の一文に戻る。

 

つまり、語り手は殺人鬼に殺され、

それがループしている。

 

 

ループに気付くことはあるのだろうか?

 

ループに気付くことができたら、

その場所に近づかなければいい、

と思ったら、起きてから意外とすぐに拉致されている。

 

このループから抜け出すのはかなり大変そうである。