【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】ある殺人事件の裁判

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ある殺人事件の裁判。

 

それはきわめつきの難しいものだった。

 

依頼主側には、
なにひとつ有利な点がなかったのだ。

 

それでも弁護士は
秘術のかぎりをつくして闘った。

 

その結果、
陪審員は何時間も議論を重ね、
とうとう無罪、
つまり弁護士側の勝訴を宣告したのだった。

 

弁護士はさっそく彼の依頼主に電報を打った。
『セイギ ハ カッタ』

 

すぐに返電が届いた。
『タダ チニ コウソ セヨ』

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『セイギ ハ カッタ』

自分は負けたと思い、控訴する旨を送った。

 

依頼人は自分が正義ではなく、

検察側が正義だと思ったため、

依頼主が犯人。

 

 

有利な点が何一つなかったにも関わらず、

勝訴を勝ち取るこの弁護士がすごい。

 

しかし、

弁護士の腕によって裁判の結果が変わると考えると

それはそれで恐ろしいものだと思ってしまう。