【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】伝言

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ジョンは、病気で入院している友人のハリスのお見舞いに行った。

 

「ハリス、どうなんだ?具合のほうは」

 

「う…。ぐ…」

 

体中のあちこちにチューブでつながれたハリスは、
満足にしゃべることもできなかった。

 

「気の毒になぁ…。
おい、息子さんに何か伝えたいことがあったら、
この紙に書いてくれ。
俺がちゃんと持っていくからな」

 

「ぐぅ!!!」

 

「どうした!ハリス!どうした!」

 

彼は急いで走り書きしたかと思うと、
急にがっくりし、そのまま帰らぬ人となってしまった。

 


――お通夜の日、ジョンはハリスの息子に会った。

 

「ハリスは死ぬ直前にこれを残した。
よっぽどあんたに伝えたかったらしい」

 

「え…。これが僕への伝言ですか」

 

その紙にはこう書いてあった。

 


『酸素チューブから足をどけろ』

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『酸素チューブから足をどけろ』

息子ではなく、ジョンに宛てたものである。

 

ハリスはジョンのせいで死んでしまった。

 

しかし、そのことに全く気づかないジョン。

 

天然なのかなんなのか…

何にせよ、気づかないこのジョンの思考が恐ろしい…