『ウフフフフ、アハハハハ』
ここに、元気な笑い声をあげる少女がいます。
『アハハハハ。私はハイジ。
アルプスの麓の村に住んでるの。
アルプスの空気は爽やかで、新鮮で、とてもキレイ。』
少女はそう言うと、
再び大きく息を吸い込みました。
『ねぇ、おじいさん、口笛は何故、遠くまで聞こえるの?』
ハイジは思ったことを何でも口にします。
『ねぇ、おじいさん、あの雲は何故、私を待ってるの?』
少女の質問は止まりません。
『ねぇ、おじいさん、何で?教えて、ねぇ、教えてよ。アハハハハ』
困ったお父さんは、電話をかけました。
『ねぇ、おじいさん、あの乗り物は何故、赤く光ってるの?
クララはいつ立つようになるの?
教えてよ、ねぇ、教えて。アハハハハ』
この街には、今も何処かにハイジはいることでしょう。
『アハハハハ、ウフフフフ、エヘヘヘヘ……』
【解説】
少女は
〚ハイジ〛
ではなく
「廃人」
『再び大きく息を吸い込みました』
吸い込んでいるものはドラッグ。
『あの乗り物は何故、赤く光ってるの?』
この乗り物はパトカー。
『困ったお父さんは、電話をかけました』
とあるため、
お父さんが薬物乱用により廃人になった少女を通報し、
警察に連行された。
ただ、少女は
『おじいさん』と言っているけど、
ここでは『お父さん』になっているのは、
お父さんのことすらも認識できなくなっている状態ということか…?
ドラッグはダメ、絶対!