ママ「は~い、ママ特製の健康茶よ~。」
三郎「ねぇママ。パパが所長をやってるミミズ研究所って、
何の研究してんの?」
ママ「ミミズってね、体を2つに切っても、それぞれが成長して生き続けるでしょ。
再生医療って言ってね、たとえば、人間の体を切っても、
それぞれが再生して生きていけたら凄いでしょ?そういう研究なのよ。」
三郎「ふ~ん、人を幸せにする研究ってこと?」
ママ「そうよ。もう再生物質の抽出にもマウス実験にも成功してるの。
でもね、人間への応用は焦っちゃダメみたい。
5年後か10年後か…。
あなたは大切な長男なんだから、将来はパパの研究所を継いでくれる?」
三郎「うん、僕、頑張る!」
【解説】
『三郎』
と言う名前なのに
『大切な長男』
三郎が長男になってはいけない…とは言わないが、
おそらく、上に二人の兄がいたと思われる。
そして、その二人の兄は再生医療の人体実験にて
死んでしまった。
『5年後か10年後か…』
三郎には再生物質入りの健康茶を数年間飲ませ続けてから
人体実験をするつもりである。
三郎は長男と言われて不思議に思っていないため、
兄がいたことは知らないのだろう。
となると、もしかしたら三郎の知らないところで
他の弟たちがいるかもしれない…
人体実験に使うために…