私と従兄弟のお兄さんは
両親を亡くしてから金持ちの叔父さんに引き取られた。
しかし、叔父さん自身嫁も取らない為
さぞ子供同然に可愛がってくれるかと思えば
そうではなく寧ろ、ケチなので小遣いももらったことはない。
大きな家に住んではいるが、
バイト生活でお兄さんが言うには・・・。
「終いには『家賃よこせ』と言いかねない」
といわれた。
慣れたけど。
そんな中お兄さんはよく新聞の天気予報を見るようになった、
趣味の無かった叔父さんがゴルフにはまりだしてからだ。
「何見てるんですか?」
「いや、今日当たり来そうな気がしてな・・・・」
「?」
本当に来るとは思わなかった、
叔父さんは愛人もいなかったし。
「本当にお兄さんは気長なんですね」
「『短気は損気』というだろ手を下したらOUTなんだよ、
偶然にでも任せたほうが当たりが来たときの喜びもでかいんだ」
なるほど。
【解説】
『いや、今日あたり来そうな気がしてな・・・・』
お兄さんは天気予報で『雷』が来るかどうかチェックしていた。
そして、叔父さんはゴルフ場で雷に打たれて死亡した。
お兄さんが叔父さんにゴルフをやらせただろうか?
それで気長に雷に打たれるまで待っていた…?
たまたま叔父さんがゴルフを始めたのかもしれないが、
偶然死ぬ確率のある趣味を
お兄さんが伝えてゴルフをやることになった可能性もある。
偶然『当たり』がきたのも、
お兄さんの思い(呪い的な)なものが
あったからこそかもしれない…