「小さいころからあなたが好きだったわ、
でも幼馴染だから簡単にはいえなかった」
高校生の少女は顔を赤らめてそういった。
「私は花が好きだからいつも打ち明けるのは花だけだったけれど、
こうして面と向かって『好き』って言えるようになった・・
それだけでも幸せなの」
少女は笑うと「大好きよ」といって
スズランの花が植えられている鉢を手にした。
「なぁ?最近アイツ見たか?」
「いや、彼女も探しているぜ」
「せっかく年上の憧れの女性ゲットしたって、
喜んで俺たちに紹介してくれるって言ってたのにな」
【解説】
行方不明になった男は、
高校生の少女の幼馴染。
行方不明になる前に男は
『年上の憧れの女性ゲットした』
と言っている。
仮に幼馴染が年上だとしても、
幼馴染に対して
『年上の憧れの女性』
などとは言わないだろう。
つまり、好きだと恥ずかしくて言えなかった高校生の少女は、
幼馴染の好きな男の子が『年上の憧れの女性』と付き合ったことを
受け入れることができず、監禁などの行動に移した。
『スズランの花が植えられている鉢を手にした』
ということは、もしかしたらその鉢で
息の根を止めようとしているのかもしれない。
この高校生の少女はヤンデレ…と言えるだろうか。
「私はこんなにあなたのことを好きなのに、
他の女と付き合うなんて許せない!
他の女に取られるよりなら殺して一生一緒にいれるようにしてやる!」
などという思考なのだろうか…
正直理解し難いことである。
もしかしたら、スズランの花を植えている鉢自体が、
幼馴染の男の子の頭蓋骨なのかもしれないが…
行方不明になってからそれほど日にちも経っていなそうなので、
骨の状態にするには薬など、特殊なものを使うしかないように思う。
となると…監禁していると考える方が適切だと思ったが、
実際はどうなのだろうか?