会社に嫌な上司がいた。
脂ぎったデブ、ダサい眼鏡、必死に隠そうとしている薄らハゲ。
ハゲデブ眼鏡の三拍子そろった上司を彼女は嫌っていた。
ある日彼女は白髪が生えていると偽り上司の髪の毛を一本抜いた。
それを友人の呪い代行人に預け丑の刻参りをしてもらった。
しかし上司はピンピンしていた何年たっても元気だった。
【解説】
抜いた上司の髪は上司のものではなかった。
つまりカツラ。
人工毛髪なら誰も呪われないが、
人毛なら、元の持ち主が呪われるのでは・・・?
相手を別の人と認識しているのであれば、
問題ないのだろうか・・・?
それにしても『嫌な上司』と言っているが、
『脂ぎったデブ、ダサい眼鏡、必死に隠そうとしている薄らハゲ。』
というだけで、特別『彼女』に害を与えているわけではない。
見ているだけで害・・・と言いたいのであろうが、
それはそれで酷な話である。
特別嫌な行動をされたわけでもないのに、
呪い殺そうとするこの彼女が非常に怖いものである。