ここに卒業旅行に行こうと計画を立てた3人がいる。
海外に行きたい!と、
しきりに言っていたAの提案を否定する必要が無かったため、
卒業旅行は海外になった。
こういうとき、Bの行動はとても早い。
飛行機のチケットやら、
ホテルの予約やら、
とても手際が良い。
Cはというと………ただの体力バカだ←
観光地の下調べや、荷作りを終え、
待ちに待った、卒業旅行当日。
現地の空港に着いた3人は、
Bの予約したホテルに向かう途中で、
観光地を訪れた。
目的の場所に来れて満足した3人は、
ホテルに向かい、
チェックインすることに。
『○○様ですね。
お待ちしておりました。
お部屋は100階の×××号室です』
A・C『100階ぃぃぃ!?』
B『そんなに驚かなくても、エレベーターがあるよ』
ボーイ『そのエレベーターですが、
深夜0時から朝5時までメンテナンスに入ります。
誠に申し訳ありませんが、
お出かけの際は深夜0時までにお戻り下さいませ。
鍵はフロントでお預かりします』
勝手だなぁ…と思いつつも、
エレベーターを使い、自分たちの部屋へ。
移動の疲れもあり、
部屋でグダグダしてると、
C『なぁ、どっか飯食いに行こうぜ』
と、提案。
A『そうだな、
せっかく旅行に来たんだから、
外で美味いもん食おうぜ』
B『ここからちょっと離れたとこだけど、
スゴい人気の店があるらしい。』
Bのやつ、気が利くじゃないか。
身支度を終えた3人は、
フロントに鍵を預けると夜の街へ繰り出した。
30分ほど歩いたところに、
例の店があった。
3人は、
店のオススメを頼み、
舌鼓を打った。
どうやら、
ホントに美味しいらしい。
店を出た彼らは、
まだ時間があると、
夜の街を探索してみることにした。
……ふと、時計を見ると、
深夜0時まであと15分程。
B『おい、エレベーター使えないかもしれないぞ!!』
こんな時に限って、
タクシーが拾えない。
走っても、
間に合わないかもしれないが、
ダッシュした。
………間に合わなかった。
3人は諦めて、
階段で100階を目指すことに。
10階に到着したとき、
Aが面白い提案をした。
A『上りながら怖い話しようぜ!』
だんだん言葉が少なくなってきたため、
無言で上るよりはいいだろう。
A『んじゃぁ、俺からー』
…と、順番に話していくうちに、
気が付けば99階まで来ていた。
B『よし、俺が、とっておきの話をしてやろう』
いつも冷静なBが、口を開いた。
B『実はな………俺………』
Bの話を聞いたAはその場へ座り込んでしまい、
動けなくなってしまった。
Cは、今上ってきた階段を下りていってしまった…
Bは……
ただ笑っていた。
【解説】
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