【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】不思議な日記

Aは不思議な日記を手に入れた。

 

といっても普通にデパートで買ったものだが。

 

書き込むと何日後かに返事がくるのである。

 

最初は誰かの仕業と思ったが
一人暮らしのこの家に誰かを入れた覚えはない。

 

しかも押入れの奥や駅のコインロッカーに入れても
ちゃんと返事が返ってくる。

 

自分しか知らないエロ本の隠し場所とかでも同じだった。

 

はじめは気味が悪かったが、
昔母親から虐待を受けていて
対人恐怖症気味で友達の少ないAには唯一の友達ができた気分で、
色々と質問して親しくなっていった。

 

共通点も多い。

 

性別は男で身長体重もほぼ同じ。

 

なんと言ってもそいつも、
昔母親から虐待を受けていたらしい。

 

だが俺は虐待されている記憶があまり無いから大丈夫だが、
そいつはそうでは無いらしく、もっと深刻な状況らしい。

 

親近感を覚えた俺は

「一緒に頑張ろうぜ!」

と書いて返事を待った。

 

しかし三日後、期待してない返事が来た。

 

「その程度で済んでいるお前が許せない」
というのである。

 

驚いて
「え、なんで!?」
と返してまた返事を待った。

 

すると震えた字で
「ぜったいにころしてやる」
と返事が来た。

 


Aは三日後に自殺した。

 

 

【解説】

 

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【意味怖】餞別

「いよいよ明日だな」

 

「ああ、そうだな」

 

出発の前夜、
俺達は馴れ親しんだ公園に集まっていた。

 

俺が生まれ育った町は、山中の小さな町。

 

ろくな産業もなく、住人は皆、
農業や伝統工芸品の作成で、生計を建てている。

 

大学すらない本当に地味な町だ。

 

でも、ここで採れる山菜や岩魚な絶品なんだぜ!

 

俺達は、大学入学を控えた高校3年生だ。

 

さっき言ったように町に大学がないから、
みんなは都会の大学に行き、寮で生活するのだ。

 

そんな出発の前夜、
俺達仲良し5人組は、
お別れ会をしていた。

 

赤ん坊の頃からずっと一緒にいた仲間。

 

バスケ、剣道、サッカー…

 

入る予定の部活、行く県は違えど、
みんな新天地での生活に期待している。

 

今までの思い出を、語り合う俺達。

 

「あの村長もしばらくは見納めだな」

 

「あいつなー。
こんな町で暮らしてて、よくあんな金持ってるよなー。
あの婆さんの家だけ豪華過ぎるんだよ!」

 

そんな話をしていると、
例の村長が通りかかった。

 

「あんたらも明日いよいよ出発だね。
最初はアルバイトも見つからないじゃろ」

 

と言って、変な山菜を渡してきた。

 

見た事ない山菜だ。

 

「これは高級な山菜じゃ。
あんたらが行く所は都会じゃから、山菜は珍しい。
こーゆ物の取引をしてる市場に行けば、高値で買い取ってもらえる。
少ないが、足しにしなさい」

 

と行って、僕達に渡してくれた。

 

「あざーす!」

 

「意外といい人だな、あの人!」

 

「とにかく、明日から暫くは会えないけど、俺達はずっと友達だ!
いつかまた会おう!」

 

再開を誓い合い、俺らは旅立った。

 

 

数ヶ月、彼らは思いもよらぬ所で再会する事となる…

 

 

【解説】

 

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