王妃「先生、王様の様子が3日ほど前から変なんです。
突然、真夜中に起き出して、銃や剣を持って町に下り、
一般市民を無差別に惨殺してるんです。
普段は温厚で物静かな王様が、まるで別人です。何かあったんでしょうか?」
医者「今まで隠していてすまん。実は、王様は夢遊病なんじゃ。
初めて異常な行動をとったのは10歳くらいの頃。
犬を殺して内臓をえぐったり猫の首を切断したり、
とにかく酷いもんじゃった。残酷なゲームやアニメのせいかもしれん。
その反動か、その頃から夢遊病の症状が出るようになったんじゃ。
眠っているときの記憶は全く無いらしく、かなりの重症。
仕方がないから、それ以来、長時間効果が持つ睡眠薬を
常時服用してもらっていたんじゃ。
その薬が3日前に切れて…。
すまん、今急いで取り寄せているから、もう暫く待ってくれ。」
王妃「そんな…。」
【解説】
『長時間効果が持つ睡眠薬を常時服用してもらっていたんじゃ。その薬が3日前に切れて…』
つまり、王様はほぼ寝ている生活、
夢遊病の状態で生活していた。
王様は起きている時は凶悪すぎて、
その反動で寝ている時が温厚で物静かな性格であった。
もはや、夢遊病というよりも、
多重人格に近い気がするが…