【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】リサイクル

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駅のベンチで電車を待っていた時、
隣に赤ん坊を抱いた夫人が座った。

 

子供好きな俺はついジッと見てしまった。

 

それに気付いたのか
夫人が聞いてもいないのに話しかけてきた。

 

「これね、実はバッグなんですよ」

 

そういうと赤ん坊の服をめくり、
お腹についたジッパーを見せてくれた。

 

そう言われてみれば確かに、
目玉もガラス玉で出来ているようだ。

 

「へぇ、良くできてますね」

 

「ええ、結構難しいんですよ、
時間もかかるし、でもリサイクルが好きだから」

 

と笑顔で答えて、
丁度来た電車に乗って、
行ってしまった。

 

俺も同じ電車に乗るはずだったが、
ベンチから立ち上がる事が出来ず、
去っていく電車を見送った。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夫人は

『リサイクルが好きだから』

と言っている。

 

つまり、

「赤ん坊をカバンとしてリサイクルした」

ということになる。

 

赤ん坊の皮を使ってカバンを作った。

 

それが事実かどうかはわからないが、

そう頭に思い浮かんでしまったら、

語り手がベンチから立ち上がることができなかったのも頷ける。