ある休日俺は友人2人とドライブに行った。
友人Aが車を運転しながら
「こうして3人で集まるのは久しぶりだな」
助手席で俺は携帯をいじりながら
「そうだな、今日は楽しもうぜ」
後部座席で友人Cが携帯を片手に
「キャハハハ、心配するなって他の女と一緒じゃないよ
男しかいないって!和美は心配性だな~・・・・・」
Cは最近和美という彼女ができたらしく、
俺達に彼女の自慢話ばかりしてくる。
おまけにさっきから俺達との会話そっちのけで
彼女とずっと電話している。
俺と友人Aはうんざりしていた。
「そういえば俺メルアド変えたんだ、
最近迷惑メールが多くて
いまからみんなに新アドレス貼ったメール送るね」
「おう!送ってくれ」
「ところで今度のデートはどこ行きたい?
和美の好きなとこでいいぜ・・」
俺は彼女との電話で浮かれているCを無視して
友人全員にメールを一括送信した。
「ピロピロ~♪ピロピロリンリン~♪」
「チャラチャラ~♪チャララララ~♪」
車内に2つの着信音が響き渡る、
よかった無事に届いたみたいだ
【解説】
2つの着信音(友人AとC)が鳴り響いた。
しかし、友人Cは彼女と通話中のためならないはずである。
それなのに着信音が鳴り響いたということは、
友人Cは通話しているふり(エア通話)をし、
彼女の存在をでっち上げていたのである。
日頃の彼女の自慢話が嘘だとばれるのは、
さぞかし居心地が悪いことだろう…
その状況を想像するだけで
ゾッとしてしまう…