もう昔の話だが、
ガキの頃はいつも親友のAとお喋りしながら学校から帰っていた。
俺「なぁ来週テストだろ?明日一緒に勉強しようぜ」
A「わりぃ、明日はドラクエ1の発売日だから
学校サボって買いに行くわw」
俺「お前毎日徹夜でゲームばっかやってて
授業中も殆ど寝てるクセに、成績いいよな」
A「・・・俺、実は未来予知能力があってさ。
テスト内容分かるからいい点取れるんだ・・・」
俺「はぁ?w
そんな能力あるんなら俺にくれよ、
競馬当てまくって金稼ぐわー」
A「・・・バカ、冗談だよw」
俺「つまんねー」
次のテストで、Aは満点を取った。
今思えばそれは当たり前の事だったのだ。
【解説】
ドラクエ1というAの言葉は、
ドラクエ1で終わらず、
これからシリーズとして出続けることを知っている人の言葉である。
一番最初に出たドラクエは
「ドラゴンクエスト1」ではなく、
「ドラゴンクエスト」なのだから、
普通であれば、「ドラクエ1」などと言うことはない。
Aは本当に未来予知ができたのだろう。
このあとAはどんな人生を歩んだのか
気になるところである。
大人になると
未来予知ができることで
むしろ面倒な人生になってしまうのでは?
なんて風に思ってしまうのだが…
誰かの死を見て、
それを止めようとするも止められず、
絶望してしまうかもしれないし…
果たしてAは
どんな人生を歩むのだろうか?