【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】江戸の町医者

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父が豆腐…

 

いや、タンスの角に頭をぶつけて昏睡状態になった。

 

すぐに町医者に見せたが、
もう回復は望めないだろうと言われた…

 

さらに医者は続ける、

 

「今からでも葬る準備を始めた方がよいだろう」

 

判断力を失っていた俺たちは土葬の準備に取りかかる。

 

そして葬式もあげて半日も経っただろうか、
ふと頭をよぎったことがある。

 

「…あの医者、脈をとっていたか?」

 

いや、まさかな。

 

だが…?

 

心配になったオレは父の墓を見に行った。

 

「親父!」

 

そこにいたのは土と血に汚れた父だった。

 

と、医者が走るのがわずかに見えた。

 

迷わずオレは追いかける。

 

くそ…!

 

みうしなっ…【ドカ】

 


薄れる意識で見えたのは…町医者の薄笑いだった。

 

奥さん、残念ですが
息子さんも木の幹に頭をぶつけて、
意識は戻らないでしょう。

 

すぐに土葬の用意を。

 

泣き崩れる母と
その影で最後はお前だと言わんばかりの薄笑いを浮かべる医者、
この組み合わせほど滑稽なものはない。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

語り手も父も

事故に見せかけて

医者に殺されてしまった。

 

そして、

母もこれから殺されてしまう。

 

 

裏設定として

「過去に誤診をして、

この一家にさんざん文句を言われた」

というのがある模様。

 

誤診で散々文句を言われたから皆殺しとは、

発想が恐ろしい…