ヤバイ…色々ヤバイぞ、俺…!
翌日にテストを控え、
俺は追い詰められていた。
苦手すぎる英語。
難しすぎる問題。
進級を分けるテスト。
遅刻癖が染み込んだ身体。
朝一という時間割の嫌がらせ。
焦りと眠気で全く頭に入らない!
いつも寝る1:00をとうにすぎた2:00。
「あ!」
そういえば、
テスト前日は軽く勉強して早めに寝て、
代わりに早起きして勉強するのがいいっていうな。
よし、そうしよう!
幸い南枕で日当たり良好だ。
太陽と目覚ましの力で6:00に起きれるだろう。
8:00に家を出れば余裕だから…よし!
そう思うと俺はベッドに倒れこんだ。
慣れない勉強疲れですぐに眠りに落ちた。
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ふと、眩しさに目を覚ました。
枕にしていた左手が痺れていた。
日の光は眩しいが柔らかだ。
「…何時…?」
寝惚けながら壁掛け時計をみる。
4:55
うん、後1時間寝れる…
って!これで寝たらシャレんなんねぇ!
せっかく早く起きれたんだ、
勉強すべきだろ!
と、飛び起き、机にむかう。
おお…はかどる…!はかどるぜぇ!
【解説】
語り手が起きたときにはすでに夕方。
なので、すでに学校が終わっている時間。
語り手はテストを受けられずじまいだった。
左手を枕にしていることから
陽の光が目に入らないような体勢で寝てしまったのだろう。
まぁ、こういった寝坊はよく聞く話である。