矢野太郎はクラスの皆からイジメられていた。
そのイジメもかれこれ半年以上続いていて
太郎は精神的にも肉体的にも
不安定な状態に陥っていた。
そんなある日
太郎は放課後、いつものように
グチャグチャになった教科書などを鞄に詰めて、
帰ろうとしていた。
教科書を全部詰め終わり
鞄をしめていると、
机の中に白い便箋が入っているのに気づいた。
差出人はクラスの皆から。
太郎はその便箋を取りだし
恐る恐る封を切ると、
中に一枚の手紙が入っていた。
そこには簡単にこれだけ書いてあった。
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はっきり言わせてもらうね。実はもう
やのをイジメる気はないんだ。たくさん
くるしめてごめんね。矢野のこと傷つけてた
し本当に反省するから、明日皆と仲直りして
ね!本当にこれまでごめんね。矢野、大好き
!!!!急にこんな手紙ごめんね(笑)
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太郎はこの手紙を読んだ次の日
この手紙を手に握りしめたままで
息をひきとったという。
【解説】
変なところで改行されているので
わかりやすい縦読み。
縦読みで
「はやくしね!!!!」
ビックリマークを4つもつけていたり、
一応形の上では謝罪の手紙なのに
(笑)までつけているし、
ほんと酷いクラスメイトである…。