ある朝目覚めたら、
机の上にスイッチがあった。
となりに置いてあった紙には、
こう書いてあった。
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あなたに、他爆スイッチが贈呈されました。
おめでとうございます。
このスイッチを押すと、あなたが最もきらいな人が一人爆発します。
その人はあなたの親族の可能性もありますし
友人の可能性もあります。
あなた自身かもしれません。
このスイッチは一度しか押せません。
よく考えて使用してください。
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バカバカしい。
しかし、こういうものには
一度使ってみたいという気持ちがわくものだ。
興味本位で押すことにした。
俺ってこういうのなんで好きなんだろうな…
そう思いながらスイッチをおしてみた。
俺は爆発した。
【解説】
最も嫌いなのは自分だったため、
語り手が爆発してしまった。
もしかしたら
『俺ってこういうのなんで好きなんだろうな…』
と考えたことで自己嫌悪に陥り、
そのままスイッチをおしたから
語り手が爆発してしまったのかもしれない。