【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】復讐

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「ご臨終でーす!」

 

子供達は残酷に、無惨に、
各々の手で殺した虫達に
その言葉を吐きかける。

 

どこで知ったのか、
誰に教えられたのか。

 

怒りが沸き上がってくる。

 


父は死んだ。

 

母に殺された。

 

精神状態がおかしくなっていた?

 

違う、やつはずっと
そういう風に振る舞ってきたんだ。

 

長い年月をかけて。

 

父はおかしくなっていく母に
自分までおかされ、ついに手をあげた。

 

あげてしまった。

 

そして正当防衛を装い父を刺し、
父は病院で息を引き取った。

 

母は無罪放免。

 

そのまま俺をおいて姿をくらました。

 


7年の月日が流れた。

 


今俺は公園にいる。

 

やつには直接裁きは下さない。

 

最も苦しく、
最も辛い悲しみを与えてやる。

 

父を殺しておいて
自分だけが幸せでいられると思うなよ?

 


俺は右手に包丁を隠し、
歩みを進めた。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母は長い年月をかけて

精神状態がおかしいように古なっていた。

 

そして、正当防衛を装い

父を殺した。

 

なぜ父を殺したのか?

 

それは母は他に好きな人ができ、

その人と結ばれるためには

父が邪魔になったから。

 

そして、

『父を殺しておいて

自分だけが幸せでいられると思うなよ?』

と言っていることから

母はその相手と結ばれ、

今幸せな生活をしている。

 

冒頭に出てきた『子供達』というのは

母が再婚相手と作った子供達。

 

語り手は

これからその子供達を殺し、

母親に対する復讐劇を始めようと

右手に包丁を隠して

歩みを進めた。