「ねぇ、かのちゃん。カレー美味しかった？」
と耳元で囁いてくるんですよ。
あたしは
「うわ～勘弁してくれナンマイダブナンマイダブ～」
と一心不乱にお経を唱えてたんですが
「ねぇ、かのちゃん。カレー美味しかった？」
とこのセリフをくり返すんですよ。
あたしはもう恐怖で堪らなくなって、
「帰ってくれ～ナンマイダブナンマイダブ～」
と口の中でくり返してたんですよ。
そしたらおかんが、
あたしの耳元にピタリと口を近づけて、
こう囁いたんですよ。
「そんな事したって、明日もカレーだよ」
【解説】
幽霊話ではなく、
お母さんに毎日カレーを食べさせられている話。
一心不乱にお経を唱えるくらいだから、
きっと想像を絶するくらい
カレーを食べさせられているのだろう。
もしかしたら、
そのカレーが激マズなのかもしれない。
しかし…
カレーの話を見たらカレーが食べたくなってしまった。
