ある日、
お母さんが娘の誕生日に熊の人形を買ってきた。
しかし娘は全然喜ばず、
捨ててこいと言うのである。
お母さんは、
捨てるのはあまりにも可哀想だと思い、
仕方なく、熊の人形を物置にしまった。
それからというもの、
お母さんと娘は病に侵されるようになった。
病はどんどん重くなるばかりで、
娘は死んでしまった。
母のほうも、
もう命が尽きかけそうになったとき。
母は、娘に人形をあげようとしたときに
何気なく娘が言った言葉を思い出した。
「あ、熊の人形だ」
【解説】
『あ、熊の人形だ』
↓
「悪魔の人形だ」
つまり、悪魔の人形だった。
娘の年はわからないけど、
プレゼント的には幼そう。
それなのに『捨ててこい』と言うなんて
相当怖かったんだろうなぁ。