ジョキッ…ジョキッ…
いやっ!やめて…いやーー!!!……
(また同じ夢を・・・これで何度目だろう)
ここ最近同じ夢を毎晩見ている。
夢の中でわたしは誰かに髪を掴まれてバッサリ切られている。
しかも見る度に少しずつ短くされていく。
実際には、わたしの髪は腰のところぐらいまである。
(寝るのやだな…なんかあの夢リアルだし…
でも本当に切られてるわけじゃないからな)
やがて夜になって寝る時間になった。
(徹夜しようかな…
でも明日は学校があるし…
お祈りしてから寝よう!)
(お願いします。夢の中で髪を切らないで!)
わたしはお祈りをして床についた。
するとお祈りをしたおかげか
その日は夢を見ないでグッスリ眠る事が出来た。
(よかった・・これでもう心配することはないね!)
わたしは顔にかかった短い髪を耳にかけた。
【解説】
『わたしの髪は腰のところぐらいまである』
と言っているのに、最後では
『わたしは顔にかかった短い髪を耳にかけた』
となっている。
つまり、
『お願いします。夢の中で髪を切らないで!』
という願いは叶えられ、夢の中では切られなかったが、
現実で切られてしまった。
一体何者に切られたのか?
夢で髪を切るものが現実に表れたのであれば
恐ろしい話である。