【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】雪

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雪が降ると好きなことは、
まだ誰も足跡をつけていないところに、
一番最初に足跡をつけて歩くこと。

 

こんなに厚くつもってるから、
膝から下が雪に埋もれて見えない。

 

あ、あそこはまだ誰も歩いていないみたい。

 

あそこに足跡つけよう。

 

サクサク サクサク サクサク…

 


うわっ!

 

ドテッ

 

あーあ、やっぱり雪に慣れてないから転んじゃった。

 

あっ、膝に血がついてる。

 

思ったより深く擦りむいたのかなあ。

 

寒さで痛みを感じなかったのかも。

 

せっかくの白い雪、汚しちゃった。

 

早く帰って傷の手当てしよう。

 


そして家に帰ってズボンを脱いだ時が一番寒かった。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

膝についた血は

語り手のものではなかった。

 

雪が降り積もり前に殺され、

血が流れていた死体(もしくは血がついた雪)に触れ、

膝に血がついてしまった。

 

語り手は

ケガをしていなかったため、

なぜ膝に血がついたかを理解し、

背筋がゾッとして寒くなった。

 

 

語り手はこのあと確認して、

通報したりしたのだろうか?

 

きちんと確認するのもゾッとするが、

だからといって知らんぷりするのもつらいものがある。

 

その状況もまた恐ろしい…。