今日も疲れた~(*´ο`*)=3
今度の日曜日は彼氏とデートだし
今週は仕事頑張ろっと♪
そんなことを考えつつ
部屋でくつろいでいるとケータイが鳴った。
会社の先輩の夏目さんからだ。
彼とはご近所さんだから仲良くしてるけど
なんの用事かな?
『瑠奈さん(私の名前だ)、
ちょっと話があるからよければ公園まで来て貰える?
せっかく夜空も綺麗だし直接の方がいいと思ってね』
だって
ちょっと億劫だったけど
先輩の誘いを断るのも悪いし
メールに返事をして公園に向かった。
(あらら、先輩先に来てるじゃん)
「すいません、待ちましたか?」
「いやいや、こっちから誘ったわけだし大丈夫だよ」
「そうですか。それで、え~と、お話というのは…?」
「………」
(え!? 沈黙するの!?
話があるっていうから来たのに…
気まずいからなんか話題、話題と…
えーっと、そうだっ)
「あの~…月が綺麗ですねぇ…」
「!!なんだって!?」
「いや、月が綺麗ですね、と。
何か気に触りましたらすいません」
「とんでもない!
俺もそれを言いたかったんだ。
まさか君から言ってくれるとは。
ありがとう。これからよろしくね!
じゃあ気をつけてっ」
そうまくし立てて先輩は帰って行った。
なんだったんだろう?
【解説】
夏目漱石が「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したように
先輩である夏目さんは「月が綺麗ですね」を告白として受け取った。
ただの先輩の勘違いなわけだけれども、
この後、弄ばれただのなんだのと
粘着してきそうなのが恐ろしい…。
そもそも、
「月が綺麗ですね」
と、ふと言ってしまいそうな言葉を
告白の言葉だと勘違いされてしまうのは非常に迷惑である。
冗談で言う人なら結構いるだろうけど、
その言葉で夏目さんのように信じる人はどのくらいいるだろうか?
ちょっと気になるところである。