昔々、あるところにお爺さんとお婆さんが住んでいました。
ある日のこと、お爺さんは山へ芝刈りに、
お婆さんは川へ洗濯に出かけました。
お婆さんが川で洗濯をしていると、
見たこともないような大きな大きな桃が
どんぶらこどんぶらこと流れてきました。
お婆さんは桃を捕まえようとしましたが、
いかんせん、お婆さんはシワシワのヨボヨボだったので
桃を捕まえることが出来ませんでした。
桃は
どんぶらこどんぶらこと川を流れ海を流れ、
やがて、小さな島へ流れ着きました。
それから10年後。
人間は、強力なリーダー率いる鬼の軍団に滅ぼされてしまいました。
ーおしまいー
【解説】
大きな桃はお婆さんに拾われることなく
川を流れ海を流れ
鬼ヶ島に流れ着いた。
そこで桃太郎は鬼の手によって育てられ、
やがて鬼のリーダーとなって人間は滅ぼされてしまった。
鬼が桃太郎を育てるなんて…
なんか和気藹々と育てている鬼を想像して和んでしまった。