これは、私がまだ10歳くらいのころの話です。
1971年
私には父がいなく、
母と2人で暮らしていました。
その頃、私達は色々引っ越しを繰り返していたので、
顔見知りや知り合い、ましてや友達なんていませんでした。
母は色んな仕事を毎日毎日、
朝から晩まで行っていました。
それでももらえる給料というのは限られていて、
苦しい生活でした。
そんなある日、
久しぶりに母の仕事も休みがあり
2人でデパートへ買い物に行った時のことです。
多忙な毎日に疲れ果てていた母が、
遂に倒れました。
私は泣き叫び、
何度も母の名前を呼びました。
次第に、周りに人が集まり私は
「だれか、救急車を呼んでください!」
と叫びました。
その声に気づいた1人の男性が
携帯電話を使って救急車を呼んでくれて、
母はすぐに病院へ搬送されました。
素早い通報のおかげで、
なんとか母の一命は助かりました。
40年経った今だからこそ、
疑問に思います。
あの男性は、いったい何だったのだろう・・・。
【解説】
1971年に携帯電話はないはず…
では、この男性は一体何者だったのだろうか…?