私は家庭の事情で、
両親と離れて一人暮らしをしている。
といっても、
団地で両親が住んでるマンションの向かいなんですけどね(笑)
私は、いつもベランダから空を眺めるのが好き。
よく彼氏が迎えに来るのを、
ベランダから見下ろして待っていたりする。
ある日、
部屋でのんびりしていたら呼び鈴がなった。
インターホンで見てみると、
中年の小汚い男。
「はい。何でしょう?」
スーツを着ているわけでもないし、
セールスじゃなさそう。
すると、男はモジモジしながら
男「すみません。
トイレ貸してください!」
凄く焦ってる!
ホントにトイレしたいんだ!
早く貸してあげなきゃっ!
私は鍵を解除し、
扉をあけようとしたその時…
ハッと気が付き
「ごめんなさい」
といって男を追い返した。
【解説】
『ベランダから見下ろして待っていたりする』
とあるため、
語り手の家はマンションの2階(あるいは以上)にある。
トイレを貸してもらうために
わざわざ2階に来るだろうか…?
これは実際に体験した話で、
後日、マンション近辺で不審者が捕まったようだ。