【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】百物語

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「――と言うわけで、俺の話は終わりだ」

 

その一言で締め、
最後の蝋燭を吹き消した。

 

「いやぁ、さすがに100話は長かったな!」

 

「言い出しっぺが何言ってんだよ。
『今日新月だから百物語やろうぜ!』
って聞いた時は馬鹿かと思ったぞ」

 

「だよな。
いきなり、俺ん家に人集めろ、だもんな。
こんな夜中によく集まったもんだよ」

 

「そんで来てみたら、
部屋の真ん中に蝋燭100本立ってるの。
唖然としたわ」

 

「やるなら本格的にやりたかったからな。
んじゃ、そろそろ電気点けようぜ」

 

「オッケー、じゃあ俺が……」

 

「あー違う違う、
それは台所のスイッチ。その隣だ」

 

「これか?」

 

パチッ

 

「お、点いたな」

 

「結局何も不可思議なことは起きなかったな」

 

「そうだな。まぁ簡単に怪奇現象に遭遇できるもんじゃないしな」

 

「どうする?もうお開きか?」

 

「かな。悪いな、無理言って」

 

「良いって良いって、結構楽しかったし」

 

「そんじゃお疲れー」

 

「おう、お疲れー」

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

百物語は室内の灯りを消して、

蝋燭の灯りだけで行う。

 

そして、この日は新月で

100話が終わり、

蝋燭も全て吹き消した。

 

そのため、辺りは真っ暗のはずだが

 

『あー違う違う、
それは台所のスイッチ。その隣だ』

と、真っ暗な中で

家主はどうしてスイッチを判断できたのだろうか…?

 

そもそも本当に家主の言葉だったのだろうか…?