「世界は単純だ…」
僕は思う。
馬鹿馬鹿しいぐらいにこの世界は単純だ…
大勢が勝つ…
正確には合計の権力が上回った方が勝つ…
僕はこの世界で最高位にいる…
もし、僕が誰かに『死ね』と言えば
ソイツは死ぬしか道は無いのさ…
僕は皆に言う
「もう面倒だ…お前ら全員死ねよ」
世界が廻る。
「さて、金は沢山あるが…どうなるんだろうな」
この世界の最高位にはいつなれるだろう…
【解説】
世界で最高位にいる語り手は
相手に好きなことを命令することができる。
語り手は面倒になって
『もう面倒だ…お前ら全員死ねよ』
と言ったが、
『大勢が勝つ…
正確には合計の権力が上回った方が勝つ…』
と言っているとおり、
語り手は世界中の人と比べたら
合計の権力で劣っているため、
命令に従われなかった。
『世界が廻る』
世界中の人が死なないために
最高位であった語り手が殺されて、
世界がまた新しく廻り始めたことを意味する。
『さて、金は沢山あるが…どうなるんだろうな』
「地獄の沙汰も金しだい」
結局お金を分け与えることもしなかったため、
語り手は地獄に落ちた。
『この世界の最高位にはいつなれるだろう…』
地獄でもこのように考えるのだから、
語り手の上を目指す意欲がすごい…